JICAとは??
JICA(Japan International Cooperation Agency)は、日本政府が設立した独立行政法人で、国際協力の実施機関として活動しています。主な目的は、開発途上国の経済的、社会的な発展を支援し、持続可能な開発を推進することです。JICAは、技術協力、資金協力、人材育成などの多岐にわたるプロジェクトを通じて、国際社会の発展と平和に寄与しています。
1974年に特殊法人国際協力事業団として設立されました。日本が途上国の発展をサポートするための具体的な取り組みを行う機関として、その活動を開始しました。2003年に現在の名称に改称され、より幅広い国際協力活動を展開しています。
主な事業
資金協力
無償資金協力:病院、学校、道路、電力施設、水施設などの基本的な施設の建設や、医療機材、教育訓練機材の調達を無償で行います。
有償資金協力:低金利の融資や長期的な資金提供を通じて、開発プロジェクトや経済発展をサポートします。
この記事の渋滞解消は資金協力の一例です。
【3分で読める】ODAで途上国の渋滞が解消? 〜意外と知られていない国際協力による渋滞解消の重要性〜
技術協力
開発途上国の現地のニーズに応じて、技術移転や専門家の派遣を行い、現地の開発プロジェクトをサポートします。プロジェクトは相手国と共同で計画し、実施されるため、持続可能な成果を目指しています。下記で説明している法整備もその一つですね。
【3分で読める】国際協力における専門家の仕事をわかりやすく解説! ~法律の専門家が活躍する法整備支援~
人材育成
留学生派遣、研修プログラム、技術者派遣などを通じて、開発途上国の人材育成に貢献します。長期派遣と短期派遣の両方があり、異なるニーズに対応します。
国際緊急援助
大規模な災害や紛争時に、国際緊急援助隊(JDR)を派遣し、救援活動、医療支援、学術的支援を行います。速やかな対応が求められるため、迅速かつ効果的な支援を実施します。下記で説明している人道支援もその一つですね。
【4分で読める】人道支援とは?人道支援の定義と4つの基本原則についてわかりやすく解説します。
ボランティア活動
青年海外協力隊、シニア海外協力隊などのボランティアプログラムを通じて、開発途上国の地域社会の発展を支援します。現地のニーズに合わせた活動を展開し、地域社会との密な連携を築きます。
JICAで働くには
JICAで働くには、大きく3つの形態があります。
正社員として本部で働く
こちらは新卒社員や中途採用の本部職員ですね。各プロジェクトを上流で管理する立場と考えていただけたら間違いないです。海外の現場での仕事は少ないですが、援助の上流の立場で働けるので、大方針を決めたり、予算交渉の最前線に立って仕事できるのが魅力です。もちろん海外事務所で働く可能性もあり、業務の幅は多岐にわたります。
契約社員として働く
JICAは企画調査員等の職種で2−3年の契約ベース職員を募集しています。海外事務所に駐在しての業務が多く、プロジェクトの形成や管理に現地で関わることができるのが魅力です。一方で、新卒で応募することは大変難しいので、大学生でこの職種を考えている方は、まずは企画調査員の募集要項等を読んで、どんな経験が必要なのかを理解することから始めるのがおすすめです。
専門家として働く
JICAでは各分野の専門家も募集しています。こちらは、専門家として案件のサポートを行う専門員や各国政府の省庁等に派遣され、技術を移転する専門家などがあります。これまでの経験を活かして案件を成功に導いたり、各国政府内で今までの自分の経験を伝えられるところが魅力です。こちらはすでにその道で経験を積んだ人が対象ですので、専門性を磨くところから始めて見ることをおすすめします。若手でもジュニア専門員という枠があるので、興味がある方はこちらもおすすめです。
まとめ
この記事を通じてJICAのことを少しでも理解いただけたら幸いです!JICAへの関わり方は、ここで紹介した以外にも開発コンサルタントや青年海外協力隊等多岐にわたりますので、下記の記事を参考に自分にあった道を選んでいただけたらと思います。
3分で読める】ODAにおける開発コンサルタントとは?新卒でも働ける?業界関係者がわかりやすく説明します!
【4分で分かる】国際協力業界で働くための進路は?大学の学部選び編~学部別キャリアパス Part 1~
【4分で分かる】国際協力業界で働くための進路は?大学の学部選び編 ~学部別キャリアパス Part 2~
JICAよりも上流で国際協力に関わる方法として、国連や外務省という選択肢があります。こちらについては、下記の記事を参考にしてみてください!
【3分で読める】外交とは?~外交の定義、関係者についてわかりやすく解説します~
【3分で読める】国際連合とは?~国連(UN)の活動内容、代表的な機関をわかりやすく解説します!~
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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