【3分で読める】条約の批准?発効?採択?条約締結までのプロセスを分かりやすく説明します!

2024年2月3日土曜日

外交 国際法 国連

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この記事では条約とは何か、批准や締結などの意味についてわかりやすく説明します!

 

条約とは?

条約とは簡単に説明すると、異なる国家や国際組織間で合意された法的な文書です。別名、国際法上では「国際協定」とも呼ばれます。これは、当事国が特定の事項に同意し、それに基づいて法的な義務を負うものです。条約は異なる国の主権国家間の合意を反映しており、その遵守が期待されます。
 

条約のプロセス

 
通常条約は下記の順序で進められます(発効と締結は逆転する場合があります)。 

採択→署名→批准→発効→締結


ここからは、それぞれの意味、また関係する用語についてわかりやすく説明します。

1. 採択 (Adoption):

 • 採択は、新しい条約が草案として合意され、正式に採用されるプロセスを指します。
 • 通常、国際会議や国連総会などで、交渉と協議の結果として草案がまとめられ、関与国が合意すると、その条約が採択されることになります。

2. 署名 (Signature)

 • 条約が採択された後、関与国はその合意を表明するために署名を行います。
 • 署名は国家の代表者(通常は外交使節団の首席代表)によって行われ、公的な儀式や国際的なフォーラムで行われることがあります。
 • 署名は、条約の内容が確定したことを示し、関与国が将来的にその条約に加入する意思を表明するものです。

3. 批准 (Ratification):

・批准は、国が署名した条約の内容について最終的な確認を行い、その条約に拘束される意思を国際的に表明する手続きです。
・一般的に、署名後、国内で必要な法的手続き(通常は議会や国会の承認)を経て、批准書が作成されます。
・批准は、国家が条約に法的に拘束される段階であり、署名だけでは拘束力を持ちません。

4. 発効 (Entry into Force):

・条約が発効するためには、通常、一定数の国が批准書を提出し、一定の条件が満たされる必要があります。
・条約が発効すると、関与国はその規定に基づいて法的な拘束力を持ちます
・条約の発効条件は条約自体に規定されており、国内法や国際慣習によって異なることがあります。

5. 締結 (Accession):

上記の手続きがすべて完了すると、国は条約を締結します。これは国が条約の参加を確定させ、法的拘束力を持つ段階です。

6. 留保(Reservation):

・留保は、国がある条約の一部を受け入れないことを宣言することです。留保がある場合、その国はその特定の条項には拘束されない可能性があります。

7. 修正(Amendment):

・修正は、既に発効している条約の内容を変更することを指します。修正が有効になるには、通常、締約国の合意が必要です。

8. 覚書(Protocol):

・覚書は、既存の条約を補完するための文書であり、元の条約とは別に締結されることがあります。追加の規定や変更が含まれることがあります。

9. 批准書の交換(Exchange of Instruments of Ratification):

・批准文書などが国と国の間で交換され、正式に批准が完了する手続きです。これにより、条約の発効が確認されます。 

まとめ


どうだったでしょうか?この記事を通じて少しでも条約への理解が深まれば幸いです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

条約の締結は外交交渉の結果でもあります。外交については下記で詳しく説明していますので、合わせてお読みいただけたら幸いです!


 

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