【4分で分かる】国際協力業界で働くための進路は?大学の学部選び編 ~学部別キャリアパス Part 2~

2022年6月26日日曜日

研究 国際協力 進路

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学部選び

 

 前回に引き続き、大学の各学部で学んだことが国際協力の仕事でどのように活かせるのか、解説していきます。

 活躍したいフィールドを明確にすると、必要な専門性や知識が分かり、選ぶべき学部が案外簡単に分かっていきます(図にすると以下のようになります)。 

 

 

 是非この記事を参考に、自分が何をしたいのか考えてみてください!

※前回(1)~(4)の記事はこちら(医療、心理、建築、土木、農業、環境分野について解説しています)

【4分で分かる】国際協力業界で働くための学部選び ~学部別キャリアパス Part 1~

 ちなみにどの分野にも共通する業種として、JICAや開発コンサルタントがあります。興味のある方は、下記の記事を読んでみてください。

【3分で読める】ODAにおける開発コンサルタントとは?新卒でも働ける?業界関係者がわかりやすく説明します!

【3分で読める】JICAとは?なにをしている組織?JICAで働くには?業界関係者がわかりやすく説明します!  

フィールド別のオススメ学部 (PART2)

 国際協力業界は本当に多種多様な人材を必要としています。前回に引き続き、今回は教育、法律、政策立案、外交についてです。

 

(5)教育分野で支援をしたい

 先生として途上国の生徒の学力向上を図ったり、分かりやすい教科書を作成したり、さらには教育システムを構築したりと教育を通した支援をしたいと考えている人は、教育学系部」がオススメです。

 教育学部では、「教え方」について学ぶため、どうやったら分かりやすく教えられるのか、これまでどんな教え方がなされてきたのか、どんなカリキュラムが作られてきたのかなどを学びます。

 まずは教育の方法などについて学ぶことで、「教える」専門家を目指すことができます。

 教職の免許を取得るのも良いですね。青年海外協力隊などで海外で教師として支援をしたいのであれば、あって損は無いです。

 英語やフランス語の先生、理科の先生など教えたい分野がはっきりしている場合には、外国語学部や理工学部など専門性の高い学部(ただし教職が取れることが前提)


(6)法的な支援をしたい

 途上国の法律の整備を手伝う法整備支援や、国際法の専門家になりたい人は、法学部」オススメです。この分野は、日本の弁護士資格を取ると、就職や転職でとても有利です。国際弁護士資格があれば、更によいですね。

 まずは日本の法律に詳しくなり、その上で外国の法律を勉強するのが、遠いようで近道だったりします。国際協力の現場では、法整備支援という支援も行っています。法整備支援については、下記の記事で詳しく記載しているので、合わせてご覧ください!

 【3分で読める】国際協力における専門家の仕事をわかりやすく解説! ~法律の専門家が活躍する法整備支援~

 

(7)日本や途上国の政策立案に関わりたい

 外交官として国連の日本政府代表部などで働いたり、大使館職員として途上国に駐在して働いたりすることもできます。また、外務省などで日本政府の援助の政策やプロジェクトを立案したり、援助方針を作成する仕事をする道なんかもあります。

 これらの分野に興味がある人には、「法学部の国際政治学科や国際関係学部」などがおすすめです。国際政治学科や国際関係学部で学ぶ国際関係論外交を考える基礎になる学問であり、この分野で働く人は独学の人も含め、ほとんどの人が国際関係論を学んでいます。また、ある特定の地域に関心がある場合には、外国語学部へ

進み、特定の地域の専門家になる道もあります。外務省では地域ごとの専門家として、外務省専門職員の応募などを行っています。外務省専門職員は、アラビア語やマレー語、スワヒリ語などの現地の言葉を専門にして、専門地域の大使館などで仕事をします。

 現地の人々と現地の言葉で話すことで、現地の人とより深くコニュニケーションをとることができ、その国に合った援助プロジェクトが何か、具体的に考えることができるので、とても重要です。

【3分で読める】外交とは?~外交の定義、関係者についてわかりやすく解説します~

【3分で読める】国際関係論ってどんな学問? 代表的な3つの理論についてわかりやすく説明します。

 

最後に

いかがでしたか?何か興味をひかれるものはあったでしょうか?

 このように国際協力には様々な関わり方があります一見全く関係なさそうな学部でも、国際協力にとても役立つ学問だったりします!

 それでも、もし学部を選ぶまでにはっきりと「私は○○の分野(フィールド)で、XXように貢献したいです!」と明確に決められない場合は、教養学部で色々学んで、自分のやりたいことや向き不向きを見極めるのも一つの方法です。また、総務部門で働くという選択肢もあります。

キャリアについてはこちらも参考にしてみてください。

 【4分で分かる】大卒だけじゃ足りない!?国際協力の就職で求められる「実務経験」と「修士号」

 この記事があなたの進路選択のヒントになれば幸いです!

 最後までお読みくださりありがとうございました!

※前回(1)~(4)の記事はこちら(医療、心理、建築、土木、農業、環境分野について解説しています)

【4分で分かる】国際協力業界で働くための学部選び ~学部別キャリアパス Part 1~


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