【中学生にもわかる!】UNDP(国連開発計画)ってどんなことをしているの?

2025年7月14日月曜日

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「貧しい国をどう助けるか?」「戦争で困っている国をどう立て直すか?」そんな世界の大きな問題に立ち向かう国連機関のひとつが、UNDP(ユーエヌディーピー)です。

1. UNDPとは?

UNDPは「United Nations Development Programme」の略で、日本語では「国連開発計画」といいます。 国連の中でも最大級の支援機関のひとつで、世界170以上の国や地域で活動しています。

その使命はとてもシンプルで大切です。「すべての人が希望を持って生きられる社会をつくること」です。

2. どんな仕事をしているの?

UNDPの仕事は、貧困、気候変動、教育、平和づくり、ジェンダー平等など、多岐にわたります。 その中でも代表的な活動は次のとおりです。

  • ① 貧困をなくす: 収入の少ない人たちが仕事を得られるように支援
  • ② 災害や戦争のあとを立て直す: 家や学校、役所などの再建
  • ③ 地球環境を守る: 気候変動対策、再生可能エネルギーの導入支援
  • ④ 女性や若者のエンパワーメント: 教育や仕事の機会を平等にする
  • ⑤ きちんとした政治や行政を応援: 法の整備、選挙の支援、公務員の研修など

簡単に言うと、「その国の人たちが自分たちの力で前に進めるように応援する」ことがUNDPの役割です。

3. どこで活動しているの?

UNDPはアフリカ、アジア、中東、南アメリカなど、世界中で活動しています。 特に次のような国々では支援がとても重要です:

  • 自然災害が多い国(例:バングラデシュ、フィリピン)
  • 戦争や内戦の影響を受けた国(例:アフガニスタン、シリア、スーダン)
  • 気候変動の影響が強い島国(例:モルディブ、ツバル)

どこでも同じように「その国に合った方法」で支援をしています。

4. どんな人が働いているの?

UNDPで働いている人たちは、世界中から集まった専門家です。たとえば:

  • 経済学者、政策アドバイザー
  • 気候変動や環境の専門家
  • 平和構築の専門家や選挙アドバイザー
  • 女性の権利や教育支援のスタッフ

多くの職員が開発の現場で活動していて、「その国の人たちと一緒に考えて、行動する」のがUNDPのスタイルです。

5. UNDPのすごいところ

UNDPの特徴は、「お金を出すだけではなく、しくみ作りまで手伝う」ことです。 つまり、「魚を与える」のではなく、「魚の釣り方を教える」ような支援です。

例えばこんなことがありました:

  • ネパールで地震後に学校や役所を再建
  • ラオスで再生可能エネルギーの導入支援
  • 南スーダンで選挙支援と住民の話し合いの場づくり
  • 女性の起業支援、マイクロローン制度の普及

6. 日本との関係は?

実は日本もUNDPにとって大事なパートナーのひとつです。日本政府は毎年、多くの資金をUNDPに提供していて、 アジア・アフリカ地域の教育支援や防災支援に使われています。

また、UNDPの東京事務所では、日本の企業や大学と協力して新しいプロジェクトも始まっています。

7. どうすればUNDPで働ける?

UNDPで働くには、国際協力や経済・法律・環境などの知識が必要です。高校や大学でこうした勉強をしたあと、JICAやNGOなどで経験を積んでからチャレンジする人が多いです。

また、英語は必須です。フランス語やスペイン語などが話せると、さらにチャンスが広がります。

まとめ

UNDPは、「すべての人がよりよい生活を送れる世界」を目指して、さまざまな課題に立ち向かう国連のエキスパートチームです。 自分の国をよくするためにがんばる人たちを応援し、平和と発展をつなぐ“未来の土台”を作っているのです。

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