元気があれば何でもできる──それは人生の真理か?
「元気があれば何でもできる」──この一言を、誰が最初に聞いたとしても「なんだそんなことか」と思うかもしれない。だが、猪木信者を名乗るボンバイエとして断言したい。
この言葉は、人生の本質であり、全ての始まりであり、そして最後に残るものでもある。
猪木が言う「元気」とは何か?
この「元気」という言葉。実は日本語の中でも最も多義的な言葉の一つである。身体的な健康を指す場合もあれば、精神的な活力を意味することもある。
猪木の「元気」は、それらを包含した「生命力」だと私は解釈している。猪木は病を得ても、年老いても、挑み続けた。その姿を見てきた私たちは、彼の「元気」が単なる体力を超えたものであることを知っている。
「何でもできる」は嘘なのか?
では、「何でもできる」は現実的だろうか?
正直言って、「何でもできる」と言われても、できないことは山ほどある。宇宙に行く?大統領になる?今から?無理じゃないか。
でも、猪木はそれを「できる」と言い切る。その背景には、「できる・できないを決めているのは自分自身だ」という哲学がある。
要は、「できない」と思ってる時点で、すでに心が負けている。だからこそ、まずは元気がなければ始まらない。
この言葉は呪文である
私はかつて、深夜のコンビニでバイトをしていた頃、失恋と仕事の疲れで完全に打ちのめされていた。そんなとき、家に帰ってふとテレビをつけたら猪木が叫んでいた。
「元気があれば何でもできるッ!!」
なぜか涙が出た。失恋も、疲れも、未来の不安も、一瞬だけ忘れられた。それはこの言葉が、現実逃避の言葉ではなく、「現実への立ち向かい方」を思い出させてくれる呪文だからだ。
元気の作り方
じゃあ、元気ってどうやって手に入れるのか。
- よく食べる
- よく寝る
- 少し運動する
- 深呼吸する
- そして、笑う
馬鹿みたいに聞こえるかもしれない。でもこれができなくなると、人は本当に何もできなくなる。だからこそ猪木は「元気」の重要性をこれでもかというほど叫び続けたのだ。
名言をただのジョークで終わらせない
ネットミームにもなり、モノマネ芸人にもいじられ続けてきたこの名言。でも、これを茶化すだけじゃもったいない。
現代人こそ、「元気」の価値を忘れていないだろうか?
人間関係に疲れ、SNSで比較し、やる気を失っていく若者たち。その中で、「元気があれば何でもできる」という猪木の原始的なメッセージは、実はとてもラディカルな提案なのだ。
最後に──猪木という生き様
猪木さんは闘った。リングで、政治で、難病と、人生と。そして死の間際まで「元気」を求め、そして与え続けた。
私たちがその精神をほんの少しでも受け継げるなら──それはきっと、明日を生きる「元気」につながる。
元気があれば何でもできる!
この言葉は、いつだって私の背中を押してくれる。
文責:ボンバイエ(猪木ファン歴30年)
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