国際協力は専門家の集まりという話を以前に書いた記事でしましたね。では、どんな専門家がどんな仕事をしているのでしょうか?進路で迷っている方も参考にしてくださいね。
今回は建築士にフォーカスして説明します。
建築士って何の専門家?
建築士とは、以下のような人を指します。
「建物の設計、工事監理を行う人」(引用元:東京都建築士事務所協会)
構造や防災など様々な要素を基に、安全な建築物の設計を行える国家資格を持った人です。設計の指導もできます。
ODAでは建築士が活躍する場が多い
国際協力機構(JICA)などが実施している日本政府の政府開発援助(ODA)、特に有償資金協力では、施設建設を伴う案件がとても多いです。学校、ダム、訓練施設、スポーツ施設、研究施設等々、様々な施設がODAによって建造されています。例えば、パラオで建てられた橋や、ニカラグアで建てられた病院も、JICAの支援によるものです。
これらの施設は建設コンサルタント(開発コンサルタントとも言います)と呼ばれる人たちが設計を行い、それを現地や日本の会社が作ります。
ここで建築士の出番です。これら施設の設計には、建築士が欠かせないのです。
実際、日本でODA業界の仕事を探していると、建築士の資格を求められる募集要項をよく目にします。
自分の設計した学校や病院、橋梁が途上国で使われ、現地住民の生活の糧になるって、すっごくかっこよくないですか?
実際、 パラオやベトナムの橋はその国でも日本の支援の象徴の一つとなっていて、感謝の声をよく耳にします。また、いかなる施設の建設案件にも建築士が必要になるので、JICA以外でもUNOPSなどの国際機関でも活躍の機会はあります。さらに、施設建設だけでなく、技術協力などで途上国の人々に安全な施設の設計や建設の方法について教えることもできます。
まとめ
この記事をまとめると以下の通りです。
- 建築士とは、施設の設計や工事監理を行う人。
- 有償資金協力では施設建設のプロジェクトが多く、建築士の活躍の場は広い。
私の同僚の建築士は、途上国に滞在して、現地の施工会社に学校の建築を依頼し、安全な学校ができるように指導・監理をしながら、建築を見守っていました。
途上国で人々の生活を支える建物を設計する建築士、ご興味がある方は目指してみてはいかがでしょうか。
国際協力の世界で働く上でのキャリアパスは様々です。進路については下記の記事でも解説しているので、国際協力の現場で働きたいと考えている方は是非併せて読んでみてください。
【4分で分かる】国際協力業界で働くための学部選び ~学部別キャリアパス Part 1~
【4分で分かる】国際協力業界で働くための学部選び ~学部別キャリアパス Part 2~
最後までお読みいただきありがとうございました!
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