【中学生にもわかる!】WFP(国連世界食糧計画)って何をしているの?

2025年8月2日土曜日

国際関係 国際協力 国連

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WFP(国連世界食糧計画)は、世界で食べ物に困っている人たちに食料を届ける国際機関です。自然災害や戦争、貧困で食べられない人々を支えています。

1. WFPってどんな組織?

WFPは「World Food Programme(世界食糧計画)」の略で、1961年に設立されました。本部はイタリアのローマにあり、国連の食料支援を担当する機関です。

世界の緊急食料支援の最大の実施機関であり、年間で1億人以上に食料を届けています。

2. 何を大切にしているの?

WFPの使命は、「飢餓ゼロ(Zero Hunger)」を目指すことです。これはSDGs(持続可能な開発目標)の目標2にも当たります。

特に次の3つの価値を重視しています:

  • 命を守るための緊急支援
  • 自立を助けるための食料・栄養支援
  • 世界の飢餓をなくすための国際連携

3. どんな活動をしているの?

  • 緊急食料支援
    紛争や自然災害で食べ物を失った人々に、米や豆、油などを届けます。
  • 学校給食プログラム
    子どもたちに学校でごはんを提供し、栄養改善と教育の機会を同時に支援します。
  • 現金・食料引換券の配布
    現金や電子クーポンを配布して、現地の市場から食べ物を購入できるようにします。
  • 農業・インフラ支援
    貧困地域での農業改善や道路建設を支援し、食料へのアクセスを長期的に確保します。

4. 実際にどんな国で活動しているの?

WFPは世界約80か国で活動しています。アフリカや中東、南アジアでの活動が特に多いです。

例としては:

  • シリア難民への食料支援(ヨルダンやレバノンのキャンプ)
  • 南スーダンやエチオピアでの干ばつ時の緊急食料配布
  • ハイチ地震やフィリピン台風など自然災害後の緊急支援

5. 注目の活動例

  • イエメンでの飢餓対策
    内戦で食料が不足しているイエメンで、毎月数百万人に食料を配布。
  • 学校給食で未来を守る
    アフリカやアジアで学校給食を支援し、子どもの栄養と就学率を改善。
  • 電子食料クーポンの導入
    シリア難民キャンプではスマホで使える電子クーポンで、現地経済の活性化にも貢献。

6. WFPとSDGsのつながり

WFPの活動は、SDGs目標2「飢餓をゼロに」だけでなく、目標1「貧困をなくそう」、目標3「すべての人に健康を」、目標4「質の高い教育を」にも関連しています。

7. 将来WFPで働くには?

WFPで働くには、次のような力や経験が役立ちます:

  • 英語+フランス語やスペイン語などの国際公用語
  • 国際関係、農業、栄養学、物流、公共政策などの学習
  • 国際NGOや国連でのインターン経験
  • 災害支援や食料物流の現場経験

若手向けにはインターン、JPO(ジュニアプロフェッショナル)、契約職員からのキャリアスタートも可能です。

まとめ

WFPは、世界中で飢餓や栄養不足に苦しむ人々を支える国際機関です。
「世界の飢餓をなくしたい」「食べることの大切さを守りたい」という思いを持つ人にとって、WFPは活躍の場となります。

本記事はWFP公式情報(ウェブサイト・報告書等)をもとに、中学生向けにわかりやすく再構成したものです。

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