世界には「国際協力」と呼ばれる、国と国との助け合いがあります。その中で、韓国・日本・アメリカが持つ代表的な支援機関「KOICA」「JICA」「USAID」はどんな役割を持ち、何がちがうのでしょうか?
1. そもそも「国際協力機関」って?
国際協力機関とは、政府のお金を使って、他の国の人たちを助ける活動をするところです。学校や病院を建てたり、水道や道路を作ったり、子どもやお母さんの健康を守るプロジェクトも行います。
2. 3つの代表的な機関
① KOICA(韓国)
- 正式名称:Korea International Cooperation Agency
- スタート:1991年
- 対象国:アジア・アフリカを中心に約40か国
- 主な支援:教育、保健、ICT導入、女性の活躍支援
- 特徴:かつて援助を受けた経験を活かし、ICTや技術教育を重視。若者向けの起業支援やアプリ開発なども。
② JICA(日本)
- 正式名称:Japan International Cooperation Agency
- スタート:1974年(前身組織は戦後すぐ)
- 対象国:約150か国以上
- 主な支援:インフラ、教育、医療、防災、農業など
- 特徴:現地の人と一緒に作る「参加型協力」が得意。大規模インフラ(橋や道路)や災害対策にも力を入れる。
③ USAID(アメリカ)
- 正式名称:United States Agency for International Development
- スタート:1961年
- 対象国:約100か国以上
- 主な支援:経済成長、保健、ガバナンス、人道支援
- 特徴:スピード感ある支援と、民主主義・人権など「価値」を重視。緊急支援や政治安定化などにも対応。
3. 支援のスタイルのちがい
項目 | KOICA(韓国) | JICA(日本) | USAID(アメリカ) |
---|---|---|---|
支援の中心 | 教育・ICT・女性 | インフラ・防災・技術移転 | 経済安定・民主主義・人道 |
緊急支援 | 中規模 | 大規模災害には強い | 素早い初動が得意 |
民間企業との連携 | スタートアップ活用◎ | 中小企業やインフラ企業と連携 | 現地NGOや大学も活用 |
特徴的な考え方 | 「経験を活かす」協力 | 「共に考える」協力 | 「価値でつなぐ」協力 |
4. SDGsとのつながり
3つの機関すべてが、SDGs(持続可能な開発目標)を重視しています。
- KOICA:SDG4(教育)やSDG5(ジェンダー)、SDG9(技術革新)に注力
- JICA:SDG3(保健)やSDG6(水・衛生)、SDG11(持続可能な都市)など
- USAID:SDG1(貧困)、SDG16(平和・正義)、SDG17(連携)を支援戦略に反映
5. 若者にできること
「いつか国際協力に関わってみたい!」と思ったら、今からできることがあります。
- 世界のニュースを読んだり、他の国に興味を持つこと
- 英語・韓国語・多言語を学ぶこと
- ボランティアや留学を経験して視野を広げる
- 将来、大学で国際関係・開発学・保健などを学ぶのもおすすめ
まとめ
KOICA(韓国)・JICA(日本)・USAID(アメリカ)は、それぞれの国の考え方や歴史に合わせて、独自の方法で世界とつながっています。
教育を支える、災害から命を守る、貧困に立ち向かう…。さまざまな方法で世界の未来に貢献しているこれらの機関は、将来国際的に活躍したい人にとって大きなヒントになるでしょう。
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