技術士一次試験の基礎科目の過去問で出てきた知識の解説です。随時更新していきます。
(1) 設計・計画に関するもの(設計理論、システム設計、品質管理等)
ポアソン分布(R4)
大量生産される工業製品のなかで、不良品が発生する個数やある交差点における5 年間の交通事故発生回数等、「一定の時間・空間内で発生する稀な事象の回数を表す確率分布」を指す。一定の時間や空間内で発生する事象の回数を表すのに適している。一方正規分布は「平均値を中心にデータが左右対称に分布する確率分布」で、平均値を中心に左右対称にデータが分布する場合に用いられ、身長や体重など、多くの自然現象や社会現象に見られる分布、製品の品質データ等に使う。また、指数分布は 災害が起こってから次に起こるまでの期間等「ある事象が発生するまでの時間間隔をモデル化する確率分布」 を指す。
断面係数(R4)
断面係数は「円は3 乗、長方形は2 乗」を基本とする。
それぞれの公式は下記の通り。
直径dの円柱片持ち梁の断面係数Z=πd3乗/32
長方形の断面係数はZ=bh2乗/6
たわみは円柱片持ち梁の断面二次モーメントI=πd4乗/64
期待値(R4)
期待できる便益が5 億円で、発生する確率が70%のとき、期待値は5 億円×70%=3.5 億円 となる。
(2) 情報・論理に関するもの(アルゴリズム、情報ネットワーク等)
ビット数の増え方(R4)
ビット数はビットが1 つ増えると2 倍になる。例えば8 ビット→16 ビットで2の8乗 倍、それが4 フィールド→8 フィールドで2の4乗 倍、8 ビットを10 進数→16 ビットを16 進数で2の3乗 倍、よって2の8X4X3乗=296 倍。(R4)
(3) 解析に関するもの(力学、電磁気学等)
数値解析の制度を上げる際、収束判定条件を緩和すると計算時間は短縮されるが精度は落ちる。(R4)
(4) 材料・化学・バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)
酢酸は塩酸や硫酸といった無機酸より弱い酸である。(R4)
ニッケルは代表的なレアメタルでニッケルの量は0.5m×1m×10×10-6乗m=5×10-6乗m乗となる。(R4)
酵素を構成するフェニルアラニン、ロイシン、バリン、トリプトファンなどの非極性アミノ酸の側鎖は、酵素の外表面に存在する傾向がある。(R4)
公称応力やひずみを算出するときに使うのは変形前(試験前)断面積であり、最初の直線領域は弾性領域と呼ぶ。(R4)
(5) 環境・エネルギー・技術に関するもの(環境、エネルギー、技術史等)
2011~2020 年における世界平均気温は、工業化以前の状態の近似値とされる。1850~1900 年の値よりも約1°C高かった。 (R4)
水素の沸点は-253°C、液体と気体の密度比は800 弱(R4)
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