【中学生にもわかる!】UNOPS(国連プロジェクトサービス機関)ってなに?

2025年7月14日月曜日

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国連の中には、いろんな役割をもった機関があります。その中のひとつ「UNOPS(ユンオプス)」は、世界の困っている場所で“仕事を進めるプロ”として活躍している機関です。

1. UNOPSってなに?

UNOPS(United Nations Office for Project Services)は、「国連プロジェクトサービス機関」という意味です。ちょっとむずかしい言い方ですが、かんたんに言うと、 「国連の便利屋さん」「プロジェクトの進行役」として、世界中のいろんな場所で活動しています。

たとえば「学校を建てたい」「病院をつくりたい」「橋を修理したい」「平和を守る人たちの基地をつくりたい」といったリクエストにこたえて、計画から建設までぜんぶサポートします。

2. どんな仕事をしているの?

UNOPSの仕事はとても広く、つぎのようなことをしています:

  • ① 建物をつくる: 学校、病院、警察署、避難所などを世界中で建設
  • ② インフラ整備: 橋、道路、水道の修理・整備など
  • ③ 物の買い物(調達): 機材、薬、車、IT機器などを必要なところに届ける
  • ④ お金の管理: プロジェクトの予算をムダなく安全に使うように管理
  • ⑤ 専門家の派遣: 技術者、建築士、運営スタッフなどを世界に派遣

このように、「実際にモノを動かす」のがUNOPSの特徴。ほかの国連機関が「政策」や「アイデア」を考えるのに対して、UNOPSは「現場で実行」するプロです。

3. どんな場所で働いてるの?

UNOPSは、世界の100か国以上で活動しています。特に、次のような場所で仕事が多いです:

  • 戦争や自然災害が起きたあとの国(例:ウクライナ、スーダン)
  • インフラが足りない国(例:アフリカの農村部、パキスタンの山岳地帯)
  • 平和維持活動(PKO)の基地づくり(例:国連の兵隊がいる場所)

現場でのスピード対応が必要なため、UNOPSは「フットワークの軽さ」でも知られています。

4. どうやってお金をもらっているの?

UNOPSは、他の国連機関とちがって、自分ではお金をもっていません。じゃあどうやって活動しているかというと:

→ いろんな国(日本、アメリカ、ドイツなど)や機関(UNICEF、世界銀行など)から「お金を預かって」、その予算を使って仕事をします。

つまり、UNOPSは「ほかの人のお金で、ちゃんとした仕事をしてくれるプロ集団」なのです。

5. どんな人が働いているの?

UNOPSには、世界中からいろんなスキルをもった人たちが集まっています。

  • 建築士、土木技術者
  • 会計士、プロジェクトマネージャー
  • 調達(ものを買う)専門家
  • 国際協力にくわしい人

また、国連職員になるには英語力も大切なので、UNOPSで働く人も英語が得意な人が多いです。

6. 例:ウクライナでの活動

最近では、UNOPSはロシアの侵攻で大きな被害を受けたウクライナで、病院の再建、発電機の設置、地雷除去などを行っています。 このように、緊急対応が必要な地域でとくに頼られています。

7. UNOPSのいいところ・すごいところ

  • ✔ プロジェクトのスピードがはやい
  • ✔ お金の使い方が透明で無駄が少ない
  • ✔ 現場のニーズにこたえられる
  • ✔ 国連の他の機関ともよく連携できる

だから、多くの国や国際機関から「UNOPSにまかせれば安心」と言われています。

8. 将来、UNOPSで働くには?

国連の仕事は「世界のために働く」ことができるやりがいのある仕事です。UNOPSで働きたいなら:

  • 英語をしっかり勉強しよう
  • 専門スキル(建築・会計・国際関係など)を学ぼう
  • 海外の人と協力できる力をつけよう

そして、高校・大学では国際協力や開発学を学んで、JICAやNGOで経験をつんでから国連職員を目指すのが一般的な道です。

まとめ

UNOPSは、「現場で行動する国連」として、世界中でインフラ整備・支援活動をしているすごいチームです。これからの世界では、災害や戦争、気候変動など多くの問題があります。そんな中で、UNOPSのように「実際に動く力」をもった機関の重要性はますます高まっています。


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