1. UNCTADってなに?
UNCTAD(アンクタッド)は「国連貿易開発会議(United Nations Conference on Trade and Development)」の略称です。1964年に設立された国連の専門機関のひとつで、貿易・投資・技術を通じて発展途上国の経済発展をサポートすることを目的に活動しています。
本部はスイスのジュネーブにあり、195以上の国と地域が加盟しています。政策提言、研究、技術支援を通じて、世界の開発のバランスをとる役割を担っています。
2. どんな活動をしているの?
- ① 貿易の支援:関税や手続きの簡素化、輸出入のトレーニングなどを支援。
- ② 投資と起業の支援:現地ビジネスのスタートアップ支援や制度整備のアドバイス。
- ③ デジタル経済の促進:電子商取引(eコマース)やICT導入支援。
3. 具体的なプロジェクト例
- アフリカのデジタル経済支援:eコマース推進のための政策支援や人材育成。
- Empretecプログラム:起業家教育を世界40か国以上で展開。
- 貿易透明化支援:「eRegulations」などのオンライン手続き支援システムの導入。
4. 他の国際機関との違いは?
JICAやKOICAのように現地でインフラ建設を行うというより、UNCTADは政策提言や調査・制度設計に強みがあります。ビジネスと国際協力の橋渡しをするのが特徴です。
5. SDGsとの関係
- 目標8:働きがいも経済成長も
- 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
6. UNCTADで働くには?
UNCTADで働くためには、国際的な専門性と語学力が求められます。代表的なステップは以下の通りです:
- 大学・大学院で国際関係、経済、貿易、国際開発、法学などを学ぶ
- 英語力(特にライティング)が非常に重要。フランス語ができるとさらに有利
- 国際機関でのインターン経験を積む(UNCTADは年に数回インターンを募集)
- JPO(Junior Professional Officer)制度を活用して派遣される道もある
- 日本の外務省やJICAなどでまず経験を積むのも王道
採用は国連の求人ポータル「UN Careers」に掲載されます。契約職(Consultant)やプロジェクトベースの仕事からキャリアを始める人も多いです。
まとめ
UNCTADは「開発」と「貿易」を結びつけ、世界の経済格差を縮めることを目指す国際機関です。数字や制度を通じて「世界を良くする」ことに興味のある人にぴったりなフィールドです。ビジネスと国際協力をつなぐ役割を担いたい人は、ぜひUNCTADを目指してみましょう!
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