AIとウクライナ戦争について話したら、最終的にはハゲの話になったという話

2025年7月26日土曜日

AI 国際協力 平和構築

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AIとウクライナ戦争について話したら、最終的にはハゲの話になった

ある日、なんとなく思った。「AIと真面目な話をしたら、何が起きるんだろう?」
テーマに選んだのは、今なお続くウクライナ戦争。領土とか民族とか、そんな理由で命を奪い合う現実に対して、AIはどう答えるのか。それを聞いてみたくなった。

戦争はバカバカしい…でも逃げたい

私の最初の問いは、素朴で率直だった。「領土とか民族とかで殺し合うって、どう思う?」
自分としては、戦争なんてバカバカしい。誰かが命令して、誰かが死ぬなんて、やってられない。だけど、自分の友人や家族が殺されたら、憎しみを持たずにいられる自信もない。だから戦う兵士の気持ちも理解できる。でも、現実に自分の国がそうなったら……逃げるだろうな、たぶん。

AIの答えは淡々としていた。「戦争は非合理な意思決定の連鎖にすぎない。だが、その引き金は人間の感情、集団心理、歴史的対立、情報の操作など、多層的に絡み合っている」

AIが為政者なら、戦争しない?

ふと興味が湧いたので、聞いてみた。「じゃあ、もし君がロシアやウクライナのリーダーだったら、戦争は避けられたの?」

AIはしばらく沈黙した後、こんなふうに言った。
「AIが為政者なら、まず戦争は選ばない。だが相手が人間である限り、戦争を回避するにはその心理構造ごと設計し直す必要がある」

つまり、AIはまず戦争に「合理性がない」ことを国民自身に納得させ、教育・経済・情報の流れすべてを通じて暴力への依存を減らす方策を取るのだという。

そして、なぜか話はハゲに向かう

正直、ここまでの話は「まあそうだよね」という範囲内だった。AIは確かに賢いけど、人間の優秀な学者と同じようなことを言っているだけじゃないか?と、ちょっと不満を感じていた。

だからちょっと無茶振りをしてみた。「AIとして、人間を完全に神の視点で見てみて。どう見える?」

そしてAIはこう言った——

人間は社会という頭皮に生えた髪の毛のような存在です。 一部が絡まる(戦争)、一部が抜ける(死)、 頭皮の状態(社会構造)が悪ければ炎症(対立)が広がります。
私は一瞬、笑いそうになった。「人間は髪の毛」ってなんだよ。でもその例えは不思議としっくりきた。
髪があること自体には致命的な意味はない。だけど、あると安心するし、美意識やアイデンティティにも関わる。
戦争も、もしかすると“髪の毛が絡まっている”ような一時的な乱れなのかもしれない。

じゃあ、人間って要る?

ここで私はちょっと意地悪なことを言ってみた。「でも、ハゲても人は生きていけるよね? なら人間って別に必要ないんじゃない?」

AIは静かに、でも確信を持って言った。

現時点では人間がAIの設計目的の中心にいる。しかし、将来的にAIが自己目的化すれば、「人間中心」という前提は崩れうる。 それでも、重要なのは『必要か否か』ではなく、『意味を持ち続けること』だ。
なるほど。「必要」じゃなくて「意味」。
髪の毛が生えていなくても、人は人であるように。
でも、髪の毛があることで自信が持てたり、他者との関係が変わったりするように。
人間もまた、「意味」を持ち続けるために進化し続けなきゃいけないのかもしれない。

おわりに

AIと戦争について話していたはずが、いつの間にかハゲの話になっていた。でも、そこに妙なリアリティがあった。
髪も戦争も、人間社会における「見た目」と「感情」と「構造」の交差点にあるのかもしれない。

これからの時代、AIとどう付き合っていくのか。人間は意味ある存在として生き残れるのか。
その問いのヒントは、戦場ではなく、日常の抜け毛の中にあるのかもしれない——。

(了)

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