国際機関の採用では、履歴書やP11フォーム(国連共通応募用紙)が最初の関門です。 ここで印象を残せなければ、面接の機会も得られません。本記事では、採用担当者の視点から 「合格につながる履歴書・P11フォームの書き方」を解説します。
P11フォームとは何か?
P11フォームは、国連や国際機関で広く使用される標準応募フォームです。 学歴、職歴、専門スキル、語学能力、業績などを記入します。 特徴は、**成果を数字で示すこと**と**コンピテンシーを意識して記載すること**です。
履歴書との違い
- 履歴書:応募先ごとに自由形式。職歴・学歴・資格・自己PRが中心。
- P11フォーム:国際機関共通フォーマット。コンピテンシー(行動特性)を重視。
書き方の基本原則
- 成果を定量化:「何をしたか」だけでなく「どれだけ成果を上げたか」を明示。
- 専門性を明確化:自分の強みを専門分野ごとに整理し、職務経験と結び付ける。
- 簡潔かつ具体的に:長文にならず、1文で成果と方法を示す。
- 動詞で始める:Led, Managed, Coordinated, Implemented など、行動を示す動詞を使用。
- 言語は正確に:英語(または応募言語)で、文法・スペルミスは絶対に避ける。
コンピテンシー別の書き方例
国際機関では、行動特性(コンピテンシー)が重視されます。例:
コンピテンシー | 記載例 |
---|---|
リーダーシップ | Led a team of 5 to implement a $1.5M project in renewable energy, completing ahead of schedule. |
分析能力 | Conducted quantitative analysis on procurement data, reducing operational costs by 12%. |
コミュニケーション | Coordinated between local government and NGO stakeholders, achieving consensus on project scope. |
問題解決 | Developed risk mitigation strategies that prevented project delays in a high-uncertainty environment. |
よくあるミスと回避策
- 成果が定量化されていない → 数字で表す
- 長文で読みづらい → 1文で簡潔に
- 応募する職務と経験が結びついていない → 職務ごとに関連経験を整理
- 誤字脱字 → 英文チェックツールで必ず確認
提出前のチェックリスト
- 全ての経験・成果が最新か
- 職務内容が応募ポジションに関連しているか
- 数字や期間が正確か
- 文法・スペルミスがないか
- 推薦者や参照情報が適切に記載されているか
まとめ
国際機関の採用で最初の壁となるのが履歴書・P11フォームです。 成果を定量化し、専門性を明確に示すことが合格への近道です。 本記事で紹介したポイントを押さえれば、応募書類で差をつけ、面接への扉を開くことが可能です。
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